女子への距離感が真逆。遊んでそう(遊んではいる)とド堅物。なのに本命ルートでは「意外と素直にデレんな千鶴が悩んどるやろ」と「デレるの早すぎ千鶴もデレるのはっや」と対極にある二人がひとつの季節にログインしました。
〇原田編
不知火といい、新選組から離れた交流に縁のある原田。谷とは昔馴染み、なるほどこういう距離感もあるのかあ。いつもは遠慮なく永倉・平助をなだめたり制止したりという立ち位置ですが、谷には親愛と困惑、両方が見えますね。新鮮。
そんであまりにも対浪士テンパりすぎやろ職質苦手か。夫婦設定は女物の着物~というところで練っていたと思うんですが押し通せてないよ。乗っかった千鶴が、あっここは照れにも聞こえるつっかえつっかえだと思うんですけど、的確に設定追加してるのが意外。とはいえ原田ルート千鶴は(相対的に)ごまかすのが上手いんでなるほどでもあります。宇都宮まで出ていこうかという葛藤しっかり腹に抱えてたもんね。
なおこの千鶴(男装)が女物に着替えたいと飛び込んできた際古着屋さんの反応を知りたい。男装…通じてるんですよね。「ガバガバだけど堂々としすぎてて突っ込めない」類の通じ方だと思うんですけど。でもアパレルならその辺ばっと見抜いてたのかな。このご時世人に言いたくないことの一つや二つ誰にでもおますやろの精神が根付いている。
〇山崎編
あれじゃないですか。攻略対象といえど、別ルート入ったら基本はラブの兆し見せないじゃないですか。そこを山崎お前ほんまブレないな(原田編で見せたヤキモチ描写に目を見張るプレイヤーの図)。
というあまりのラブ速度はさておくとしてドタバタ色強め。12人の中で一番コミカルなのがこちらのルートに思いました。二人は徹頭徹尾「役目を全うしたい」というド真面目な動機で動いてるんですが。
千鶴はここでは全く嘘が通じてなくて、慌てぶりがリアル。原田編と違って1人、「そういえばこの時はどうしたら?」と迷っていた時に攻撃的に迫られたらこれぐらいうたえますね可愛いね。という大わらわな状況に被せられる忍者。忍者。「見るからに怪しい」というあまりにも鮮やかな表現がさえわたる土佐浪士。
当座の目標は「とりあえず浪士をやり過ごす」であり、千鶴の機転で何とかなった…というわけではないのですが、嘘で誤魔化せたとすると本来の目的「土佐の情報収集」は果たせないんですよね。千鶴(女装(女装?))がいなければ話を聞き出すことはできなかった。それを「助けてもらった」とてらいなく表現するのが山崎に既に根付いてる好意だなあと思いました。
<味わいメディアミックス>
1.誠実さってなんだ

原田氏うろたえすぎやんTV版ではキャストも突っ込む平助吹っ飛びパンチ(1話)以外、そんなテンパってた印象ないなあ…と思いましたが、6話で「(伊東を)ごまかせよ!」と永倉からボールを投げられたのには「俺が!?」と反応が鈍かったです。
千鶴も、今回のルートの片りんを感じさせる展開はあって、雪華録のドラマCD「謹慎の理由」(永倉のいいところを挙げる)で彼女は割とすんなり話に乗っかってるんです。いや別に嘘じゃないけど思わぬ状況でもそれに順応したということで。一方の原田、この時もかなりゴリ押して納得させようとしてて、その場その場で調子いいことを言うのが苦手なんですねえ。背中を押したりバランスをとるのが得意で、鷹揚で包容力ある印象も、こういう嘘がつけない誠実さゆえでしょう。これで口まで上手かったらcv遊佐浩二が胡散臭さに反転するわ。
なお「永倉さんならきっと大丈夫じゃないでしょうか」ですが、あまりにもそういう機微が入り込んでない口調で逆に説得力が凄くて大変私好みです。
2.仲いいよなあ

山崎と千鶴。そんなに描かなくても、お互い好感度高いよというのに「せやろな」な二人。TV版でも京都編終盤で帳面の話をするまでサシでの向かい合いはなかったんですが、それでも「そういった、大事な話するよね」と自然なふたり。何より12話では彼を看取りますからね…。TV版時点では攻略対象外メンズの中でも、永倉は「解説だったり、平助・原田とセット行動だったりで出番が多くて主張も強い」山南は「変若水・羅刹というキーアイテム担当」で濃い存在感を放ってましたが、山崎は忍者だからお役目の性質もあり出番や演出は控えめなものの、その裏返しで「真面目で中立的な対応する人だものそりゃ相性いいよね」という双方の個性ゆえの説得力があるのが千鶴との関係を描写するうえで強いなあ。二人とも最前線に立つ役ではないのもシンパシーがあるのだろう。
そんな彼もOVA冒頭、千鶴との出会い場面に加わってました。これが!これがルート開拓された男だ!