いきなりネタバレフルスロットルですが、最終回なのでご容赦ください。

乙女ゲーあるある「自ルートじゃないほうがおいしいとこを持ってく。でもヴィラン系攻略対象は自ルートが一番説」はあると思います。これって「自ルートが一番事情や性格、過去を掘り下げるから」の裏表ですよね、味方系攻略対象は共通ルートまでの好印象な味わいを深める系の情報が開示されるしヴィラン系は「実は」で好感度が上がる。

そんなこんなで自ルートでないところで助けに来てくれる、それが十鬼衆メンバーだぜ。

(前半)ギスい。若年組のまとめ役的な彼が真っ先にバレるので全体的に漂う「おいおいどうなってんだ」空気…と見せかけて、みんなもしょもしょ目配せしあってるような。関係をぶち壊さないための最後の一線は守ろうとしてるような。ぼそっと爆弾発言が多い某氏でも衆人環視の元で何もかも暴露するようなことは言わないんですよね。まあさすがにイラついてはいたっぽいが…千歳ルート入りたてものすげー怖い。SUKI。

(後半)初期攻略の3/4が西軍行きになるものの、1/4がやたら終盤、関ヶ原も佳境のギリギリの状況で助けに来てくれる。すごい頼もしい。「自分、不器用ですから」な無口無表情ぶりとは裏腹に建前駆使して助けてくれる。そして真相ルートでは4/4が決戦前に来てくれる大盤振る舞い。ここで千歳が「なんかあったらよろしくな」なこと言うの凄い好きなんですよねえ。君前半のあれやこれやは「人間に利用されてるんじゃないか」という心配の裏返しと解釈してますが、あってるかなあ。

これまでの色んな編で十鬼衆に期待される(と思われる)機能がいかにこの時代でやっべえ☆ことになってるかは書き書きしておりましたが、それでも、「それでも自分たちは同族だ」だという絆はちゃんとあるのですよね。期待があるからこじれるし、逆に期待しすぎないように距離を置いたり。なんてったって皆地元で一族背負ってるわけだからね。後半はそういう、建前を取っ払った優先順位がなし崩し的に明確になるので、逆に「十鬼衆」という枠組みや目線にこだわることなく、無理ない範囲で助け合いが見られるってのは皮肉かあるいは新しい時代か。

とはいえな、真相ルート以外の個別ルートでじっくり描かれるのは武将との絆ってのはやっぱりウケポイントだと思ってんだ。

石田のみっちゃん、何だ君は。何だこのあざとツンデレインテリメガネは。模範的メガネか

宇喜多のぼっちゃん、なんなんだそのゴージャスさは。見てて元気になるわ

元康そんな目で見ないで

豊久はなんでこんなに熱血爽やかなんだ。檜山ボイスの熱血パワーすげえわ。

そんで家康、何なんだ。

関わるのははい、雪村さん。雪村千耶さんです。

この二人面白いなーというのは、お互いに失った「子」「父」の代わりだと自覚している疑似親子。千耶はもう一族の安全、全身代家康にベットしてるも同じなので何としても天下人になってもらうという実利も込みなわけですが、それでも甘えたり妄信したりではなくものすごい勢いで家康を理解しようとして食って掛かる、父性への渇望がすごい。家康も家康で反抗期の息子をいなすような…なんか父子の喧嘩を橋渡しするルートだった日本史屈指のビッグネーム徳川家康にこういう人間味も極まったストーリーを託すのがすげえ攻めてんなと思った

ここで千耶は「家康は守るが徳川家に与してるわけではない」という意識であり、それでそのまんま雪村家は250年過ごしていったものと思われます。何しろ徳川家との関りは「千耶と信康の外見が似てるから」という私的も私的、再現性一切ないところから始まったわけで。徳川との関係は自分の一代限り、けじめをつけなければという意識はずっと持ってたんでしょうね。まあ実の親子と異なり直接の利害関係はないからこそ、かえって健全にぶつかったり導かれたりができたってえのはあるでしょう。では家康は千耶にどういう言葉を向けたのか、それは「雪村は徳川の守護神だったか」。

この意図ですが、直前に家康自身が「仙丹をこれ以上使わない」と宣言してて、人間の事情に千耶を巻き込むまい、という親心はそのままに、逆に「徳川家に入り込んだ仙丹・(はぐれ)鬼と言う毒」を払う存在として向き合ったのかなと。あえて「雪村」と言ったのは、千耶にとって姓と一族がそれだけ重い物だと知ってるから、向けられた信頼の分返したのかな、と解釈してます。清濁併せ吞んだうえで、最善の形で解決するよう腰を据えてかかろう、その協力者・守護者に寄せる信頼。いや名乗りもう済ませとったんか君ィというズコー感もまた味わいが深い。

ん?うん実はワイこういう…疑似親子物が…好きでね(正直)

しつこくて申し訳ないシンプルに刺さったんだ。あとただの妄想なんですが、ここで雪村家が仙丹や修羅の始末をつけるように動いたのが、のちの綱道が医学(どころじゃねえ極道なもんだったけど)の道に進む基礎となり、ひいては徳川埋蔵金伝説の元になったのかもしれない…という広がりがあるとすごい素敵じゃないですか。素敵じゃないですか(圧)

結局千耶は何がどうなろうと勝ち組東軍ルートですが、自ルートではずっと追いかけてきてくれる雪奈に向き合ったことではぐれ鬼の意味、同族を慈しむ心に再び軸足を置き、自分もできる限り手を差し伸べに行こう、な、相変わらず表情変化が緩いから分かりにくいけどすごい成長であり回帰でした。前半でも書きましたがなんやかんや気を使ってんですよ千耶氏。その気持ちに素直になれたのかなー。彼自身も一族も大変な時期なのですが、それでもという。年数が経つほどこういう決断の重みが染みるわ。ノーマルルートもですが、やっぱり取りこぼさずに済むならそれが一番いいんですわ。

そんなこんなで12回、2か月に渡ってお付き合いいただきましてありがとうございました!あらためて、移植おめでとうございます!ありがとうございます!十鬼も薄桜鬼もベレ魔女も、これからのますますの発展を願って!

啄木祭ほーこ様が翌日の小野さん神谷さんイベントin奥州市に寄せた「知ってたらお出迎えのひとつでもしたのに」に…心が…躍ったんだ…行きたかったなあ啄木祭。昔(それこそ十鬼前)ラジオで薄桜鬼出たいっておっしゃってたなあというわけで雪村さんズ+坂本さん。薫君は外套オンだと暗すぎて重くなるのでオフってもらった。千鶴ちゃんは洋装のほうが収まりがいい気がした(色的にも赤⇒紫⇒青になってなんかいい)。そしたら全く何が何だかわかってない坂本さんの洋装を描くことになったどうはだけてんだその襟。綱道氏が持ってるのはカメラです。カメラだと思ってください。