歴史と地理を掘れば掘るほどベレ魔女男性陣に「なるほどぉ~!?」とさせられる。見当違いなとこ掘ってる可能性は理解してます。
・ノーマル
多分地元に帰るルート。あらすじ通りロシア帝国の西方、現ベラルーシ、ボリソフ周辺ですかね。戦いで荒廃してしまったけれど、それでも修道院に帰って再び祈りの日々を…となるのかな。生き延びられるといいね…新宿で星野市香さんを死なせまくったワイには荷が重いけど…ごめんね今度はもっとうまくやれるから…。
このあたりって歴史的にはポーランド・リトアニア共和国に属してて、1793年のポーランド分割でロシア帝国に編入されたんですよね。この辺の国境と国名の移り変わりは難しい。ゲーム的にサラちゃんが16歳を下回ることはないでしょうし、彼女が生まれたあたりのころにそうなったと。
とはいえサラちゃん、身寄りがなかったり、どうやらフランス由来の単語”Dieudonne/神の贈り物”がお名前に組み込まれてたり、本当にこの地域の生まれなのかはびみょいですねえ。出生には何かしらの爆弾がありそう。先輩二人もそう思うでしょ。
・アレクサンドル
ベレジンスキー辺境伯。吸血鬼さんの気持ちはこの際置いておいて、あらすじからこの地域の方々の気持ちを考えるととても面白いというか、腕組んであ~!というか。
上記の通りつい最近までロシア帝国ではなかったエリアなので、ツァーリに庇護を求める気が起きないのもそれはそう。さらにポーランド・リトアニア共和国はもともと王権よわよわなので、過去に地元の人たちが「守ってもらうにはこれしか…」と人外との契約に及び、今それを履行しようとするのも説得力を感じますね。「ベレジンスキー」て何!?がファーストインプレッションでしたが、この帰属の曖昧さこそ、このエリアを吸血鬼の世界との接点に設定した理由か…と思った次第であります。日本各地の伝説を鬼たちのバックボーンに引用した十鬼とはまた違う、その地域と歴史との結びつき。いいですねえ好きよ。
とかつらつら書きましたが最終的にベレジンスキー辺境伯ではなくなるんじゃなかろうか。「竜の名を」と意味深な設定があるようですし、彼自身の父祖の地へ向かうんじゃないかな。「吸血鬼と言えば」の「ドラキュラ伯爵」はワラキア公国ヴラド・ツェペシュがモデル…バルカン半島、こっからヨーロッパの火薬庫になってくエリアですけど。まあしかし他のヨーロッパ地域も革命やら統一やらでドンパチだから…。
・ザビーネ
名前からしてドイツ語圏ですねえ!で、ザクセンに一票。wikiからロシア戦役の各地の戦いと参加国一覧を確認しましてね、ザクセンが結構多いのですよ。ライン同盟の構成国ですね。こののちナポレオンを玉座から追い落とすライプツィヒの戦いはザクセンですし後日(?)談的な締めになりそう。ライプツィヒは吸血鬼的にも1734年に関連する論文が発表された(ミヒャエル・ランフト)、といい、親和性も結構あるじゃないですか。
またザクセン公はポーランド王にもなったことがありますが(アウグスト2世、1670年生など)、この辺は気にしてもホントもうどうにもなんねえし拾わなさそう(フランスも掠ってきますし)。
あとはライン同盟でないならオーストリアかプロイセンか、ですが…サラちゃんに境遇が凄く似ている(ように見える)皇女マリー・ルイーズ(1791生)に触れる可能性をとってオーストリアかな。
・マエル
そのものずばり「ラヴァル」?フランスに関しては「歴史上の吸血鬼、犠牲者の血を啜り、本家の吸血鬼すら顔色中らしむる恐るべき犯罪を犯した変質者の系譜がある」とズドンと言い切られてるのがこう。ちょうどフランス革命期には「モリーヴ子爵事件」という話があるようなのですが検索しても出てこないんですよねえ。マエル氏よう生きてんなこの時代。
薄桜鬼との関りで言うと一番深いのがフランスですわね。あらすじからは「フランスが対吸血鬼部隊として運用してる謎の集団」の登場が示唆されてますが、これが変若水オリジナルを投与された方々ということなのか。フランスはこっから(も)政体コロコロタイムに入りますがどえれえもん輸出してくれたな。「変若水の」起源を語る物語なので誰かがガッツリフランス解説に入ると思うんだが。
東欧との関りで言うと、ルイ15世妃マリー・レグザンスカ(1703年生)の父がポーランド王。マリー・レグザンスカはシュヴァリエでまさか、ああいう一見控えめなのにあまりに重く艶やかなキャラクターとして描かれるとは思わなかった…すごい好きですラストの15世との晩餐。
・ラファエル
名前がもろにエリザベート・バートリー所縁ですから、ハンガリーしかなかろうよ…なんですが!彼女の最後の地チェイテ城って今はスロバキアなんですね!ややこしいよお!トランシルヴァニア公国も、オーストリア・ハンガリー二重帝国に入るエリアとオスマン帝国エリアとなんやねんなああああと絶叫したくなるんですが…彼のルートはガッツリ吸血鬼の歴史ルートになりそう。

ノワールの民としてはミロシュ・ハベルさんを想起するしかない。チェコなのかスロバキアなのか、どっちなのか忘れた。
・ジョナス
出身地としては「フィッツジェラルド」からアイルランド説をとっておりますが、かのブラム・ストーカーがアイルランド出身だったんですね!知らんかった。ではダブリンに赴くことになるのがとてもおさまりが良い気がしますが、私は思うわけです。もういっそアイルランドからアメリカ行って、ついでに日本来ようぜと…ところで持ってる刀、日本刀っぽくないすか?柄の装いが。
参考文献:吸血鬼の辞典(著者:マシュー・バンソン 訳:松田和也)