鬼の姿はおなじみ「銀髪金眼白い角」。角は男性陣4本、どれが長いか短いか個性あり。女子は千羽が3本、雪奈は2本。薄桜鬼での本数と合わせて考えると少なくとも2本、あとは頭領として力を引き出す教育機会があったか。なので十鬼衆(+2)の本家筋はどこかに共通の先祖がいて、その影響が濃淡あれど出ているとみるのが妥当でしょう。で、それは誰かと言えば、まあ鈴鹿御前(八瀬姫の先祖)しかいないよね。

ワイのような暴に魅せられた生物にとっては「ええやん本気の姿!どんどんみせてこーぜ!ヒューッ!」と拳を突き上げるものですが鬼さん達にとっては作法というかプライドというか「追い詰められて本気出すのはダサい」という意識がすごい強い…のは風間千景でわかってたことですね。実も蓋もない言い方をすれば舐めてかかったら命に係わるレベルの反撃されたってことやし。逆に相応の相手に敬意を示し始めから己の本気で臨むことは何ら恥ずべきことではない。

十鬼でもベテランパワーを見せつけた千岳我こそ西国の現神という自負とともにある秦はその後も頼もしさと同時に雪奈への信頼を示してくれたので、うんうん年長組がこれならこういう価値観でよさそうだな~と腕組んだところに某マイペース氏の「徳川家康を天下人にするためなら、鬼にも蛇にもなろう」(with片肌脱ぎ超ロングポニテ)。

どういうことなんだ

同じ年少組でも千歳鬼バージョンは暴走状態由来で、その後しょげてたのも力を制御できない自分の未熟さ、情けなさ、友人から見たら化け物だったというそういう自己認識の複雑骨折だったわけで。一方千耶はしっかり理性を保ったうえで鬼化してコレ。敵(鬼)の「噂にたがわぬ醜い姿」に反論しないどころか乗っかった上でコレ。他はまとめるなら「みだりに晒すものではないが、誇らしいもの」的なのに千耶は姿自体をあまり快く思ってないような会話。なんで君はいつもこう独自路線なん?

ですがそもそも彼の家、経歴的にはむしろはぐれてないのがホワイ?な家なんですよね

スーパー妄想注意報:あまりの妄想にスペキャ顔を晒す雪村千耶さん。とりあえず御社(御社?)の沿革と企業理念と認識してるリスクと対策全部教えてください話はそれからだ。

ゲーム内での設定開示で雪村家は「陸奥」「悪路王の流れをくむ一族」と明言されます。この悪路王は鈴鹿御前の協力を得た坂上田村麻呂に討たれたというのが伝説ですね(多くの地域に伝承があるけどもここでは岩手平泉達谷窟毘沙門堂に縁がある悪路王とします)。千姫も「私のご先祖は人間についていった」とあっけらかんと言ってるので薄桜鬼・十鬼世界でもそういう事件はあったものと思われます。

十鬼リリース前から雪村さんは悪路王の系譜だと嬉しいなあと思ってたけどではなんで鈴鹿御前の子孫たる八瀬姫がトップである団体に参加しているのか。

人間と添い遂げた鈴鹿御前が鬼全体で黒歴史扱いってんならわかるんですが、八瀬家としては全然そんなことない。雪村家のほうも先祖代々受け継いでいる大通連・小通連は鈴鹿御前の刀、その鈴鹿御前も設定で「陸奥にいたことがある」とわざわざ書かれてる。また伝説によっては「鈴鹿御前と悪路王が夫婦だった」的なものもある。

うん、色々あったんやろな感がすっごい。

乙女ゲーってむしろ男女関係はルートごとに一対一でさばけてるのにドロドロの気配がすっごい。

悪路王伝説には「大獄丸」「赤頭」といった他の名も連なりますし、次世代枠として「人首丸」という鬼の存在も。なので時代が下っても雪村家以外にも鬼はたくさんおり、そういった八瀬の鬼にわだかまりがある、頭を下げたくない彼らを宥めることができる「最も大きく、古い」かつ「鈴鹿御前の血統でもあって八瀬と交流できる」一族が雪村家になったんじゃないかという気がしてます。千耶の鬼モチーフが毘沙門天(北方守護)なのも、東北の鬼の重しになって西に殴り込みをかけさせないようにする期待、逆に地元にとっては西からの干渉を防ぐ防波堤という立ち位置として納得がいくんだよなあ。でそういう陸奥の鬼を刺激しないように育ったから千耶は自分の鈴鹿御前に連なる銀髪金眼の容姿を歓迎してないって筋が通っちゃう。このルート、雪奈が鬼化しないただ一つのルートでもあるので…千耶氏、苦手なんじゃないか鬼化。

あとこじつけられる妄想はありまして、スキル編でぼかした最後、先祖返りで発現したそれは「能力吸収(吸われた側は命を落とす)」。これです。この能力を発端とした事件で八瀬・涼森家は著しく力がそがれてますが、爺たちが先祖返りに渋い顔をする事情も分からんではないのですよね。頭領として受け継いできた、磨いてきたスキルがノーリスクで命ごと吸い取られるとなると、本人同士は良くても残される一族の気持ちと事情がね。一族の力といえどちゃんと教育しないと発現しないっぽい、となるとこの力で八瀬に当主の能力が吸われた場合、まだ能力未知数の親戚筋の鬼、確実に能力を引き継いでいる八瀬の鬼、どっちが後継者ですか?そして皆さん地元でにらみを利かせないといけない立場で、そこで八瀬家に突出して強くなられると頭飛び越して話付けようとする輩が出てくる可能性があるわけで。

…という前提で物事を見ていくと、十鬼衆、十二鬼衆ってむしろ八瀬姫が出動せずにすむように平穏を守ろうという目的で集まったんじゃないか。だからこそ輪を乱しかねない強すぎる力は忌避され、真の姿を晒すこと・暴走することへの恐怖は大きい⇒だからこそそれを制御できる頭領は重んじられ、同時に上に立ち一族を守る義務があると。味方が保有する強大な力であっても、コントロールできなければそれはリスクでしかないと。まあ新選組にとっての変若水/羅刹とかホンマそれやわな…。ワイが納得できる妄想はこんな感じです。

ええい!藤澤P!岩手ご出身藤澤Pを囲んで設定を語っていただく会はどこですか!

「お、鬼です。がおー」すべてを誤解している23年12月千鶴さん。

(おまけ)古代史時系列

悪路王と鈴鹿御前(坂上田村麻呂の時代・800年ごろ)⇒十二鬼衆の結成⇒初霜・朧の追放(酒呑童子伝説・990年ごろ)という流れ。そして雪村家がずっと十鬼衆にいるということは、奥六郡を中心とした古代東北の大事件、前九年の役・後三年の役そして奥州合戦に表立っては関与しなかったのが彼らの歴史かと。でもこっそり奥州安部氏・奥州藤原氏を助けようとしていたら私が嬉しい。みんな行こうぜ平泉。

あとは思い付きなんですが、「力を奪えるなら分け与えることもできる」で鬼パワーを他の鬼へ移植し、自分は人間になって坂上田村麻呂の元へ去っていったのが鈴鹿御前で、だからこそ彼女はその振舞いとは別枠で鬼たちから始祖として重んじられていて共通の外見要素がある(雪村の鬼は八瀬と同じく直接の血縁なので形見を持っている)もいいなあと妄想してます。ウェイ。