大きなルールは二つしかない。(1)人間にかかわらない(2)同族殺しは厳禁。あとは別に姫や大先輩相手にため口であろうと咎められな…敬語どころか丁寧語すら使ってんの三人しかおらんやんけ!ま、まあみんな何代か遡ればどっかで繋がってる親戚みたいなもんだろうし…(ご先祖編へ)でも姫はもっとね、自分出してってよかったよ。
(1)線引き大事
「生きるための助け合いは否定しない」なので、そんなガッチガチと言うわけではない。そもそも八瀬家の成り立ちが鈴鹿御前、八瀬童子の伝承を引っ張るなら人間どころか朝廷との関係前提ですからね。
それに純血鬼に価値を見出す=混血鬼が多数派ということなんで、つまりは人間との深い交流は普通にあるのでしょう…で「ここまでオッケー」「ここからはダメ」と線を引くのは言うは易し、行うは難し、やすしきよし。特にこういう戦国乱世、成り上がりや没落忙しない世の中だと昔何の気なしで結んだ関係が数年後思わぬ爆弾になっちゃったとか、そこここでありそうです。
序盤会議での「人間に手を貸している鬼がいたら、とっくにその人間が天下人(≒そんな鬼はいないでしょ)」という秦さんのコメントも面白くて、頭領クラスの鬼が1人誰かに味方したとて天下に必要な実務が回るわけないのは言うまでもなく明らかなわけですので、つまり「手を貸してる」の定義は「一族総力挙げてお味方してます」なレベルという前提でいいですよね、なやんわりとした誘導じゃないでしょうか。「人間に関わる」のハードルをめちゃくちゃ上げて軟着陸しようとしてる。この話題を掘り下げたら全員傷まみれで終わることを察知してる。
でも議案を出した議長に向かって「無理言うな」の集中砲火は内臓に悪いっすわ。
誰かー!誰か事前に今回の議題共有してー!?
(2)厳禁同族殺し
まあそりゃそうですよねというか。ここでオッケー!と親指立てられても困るというか。
あるルートで雪奈ちゃんは「守るため」この禁忌を破ります。心優しく真面目、全く擦れていない彼女にとってどれほどの重みだったかは本編スタンバイ。それに対して素直に謝意を示した某氏、これまで過去の経緯から斜に構えていたのが、ここで「掟に背いてでも」という自分と同じものを相手に見出した。「守ってもらった」という形になりますが、ここで真っ直ぐ彼女の好意と覚悟を受け入れるのも器の証、大きな魅力だと思います。このルートはどっちもとにかく真面目ド素直なんだ。
大昔のやらかしコンビへの処罰もこちらを適用し追放刑だったので「人間に退治されるのを助けない」なスタンスとお見受けします。とにかく殺さない。羅刹放っとけないの過程で綱道という同族殺しの罪も引き受けた劇場風間氏はやはり気迫がすごい。これ自体は天霧さんも賛同してるとはいえ(特典小説「よっしゃお前だけボコる」宣言)そこに劇場千鶴さんが「父を止めて下さって、ありがとうございました」と言葉選びも態度も何もかもパーフェクトムーブはあまりにもつよい…。TV版・土方ルートで綱道を殺さなかったのは「すでに自分ははぐれ鬼」という自覚が影響している可能性がありますね。今更ほかの鬼を糺す資格はないと。うぬう…。
(3)こういうルールもいると思うの

・内部チェックしよう
悪気はなくても放っといたらどんどん独自路線につきすすむのが特に遠方鬼なので(地理的に仕方ない面はある)内情を探って、暴走しないようにくぎを刺したり、むしろ支援したほうがいいと姫に進言する役割があるといいなあと思いました。いやね、信用してない訳じゃないんです。ただやっぱり難しい時代だからルールを守れない瞬間もあるでしょう。それならそうと相談してほしいし、まあこの際事後でもいいから。遠慮せずに。何か困ってることない?別に言いつけるとかじゃなくて落としどころに誘導して後始末のお手伝いをするわけだから。ほらヒヲウの半蔵さんなんて何かとすごい良い感じに着地させてるやん。ああいう感じ。見てますよ気にかけてますよって空気出してもらえるだけでも。
…ん?あれ?「姫のお付きの忍びの者」に本来期待されてた役割ってもしかしてこういうこと?八瀬の里で八瀬家と同居してる=他の一族の干渉は受けない、つまり姫以外の鬼からは独立し、当然人間と独自にコンタクトをとる必要もない。姫の目となり耳となり、フラットにありのままを報告できる存在。かつ本人も十鬼衆であり、観察される他の一族と同格なのが担保されてる。頭領本人は姫のそばに控えるにしても、一族の者をそうやって使いこなすのが責任者の務め?
実のところ「狭い鬼の世界でそんな、忍者の必要性があるんか…?」と疑問を感じていたワイ、めちゃくちゃに説得力がある(強気やな)説にたどり着いて震える。同時に十鬼衆としての統制がさっぱり効果を発揮してなかった理由を補強してしまって頭を抱える。「十鬼衆という枠組みそのものが時代遅れになりつつあるのかのう」とおっしゃってた(たぶん)汐爺、むしろ設計自体は良くて、ただその、やらかし防止のために極めて重要な機能を担うはずの家が諸事情ですさまじくナーフされているせいな気がするよ!
爺自身も「各地を回って得た知見は姫の予言とは別に貴重なもの」と千岳の一族について述べているわけで、「予言に頼るだけではいけない」という意識はしっかりあるんですなこれが。感覚的にも「こうなるから従って」といきなり突きつけられるよりは「前話題にしたあの件だけど最近どう」と水を向けてくれる方が親しみはわくかと…うーん、本来八瀬姫の予言と涼森家による情報収集の二本立てをベースに回すべき実務だったのが一つの柱が吹っ飛んじゃって姫がとんでもねえオーバーワークに陥り、っていうことだったのでは。つまり人手不足…そしてそれを解消するための十鬼衆復帰呼びかけ…?
あっこの(3)ですが爺のコメント以外本編で一切書かれてないです!ホント怖いね妄想!!
・最低年に一回ぐらい集まろう
いいじゃん堅苦しいのは抜きでさ。話題無くてもみんなでパジャマパーティーでもすれば仲良くなれるよ。マシュマロ焼こうよ。秦さんのモフモフの上にこぼしてキレられようよ。そういう体験の有る無しでいざという時の話しやすさって段違いだからさ得手不得手は置いといて(ウッッッッ)。