アニマン祭(2)

【トーク(第2部)】

 第一部終了後、いったん入れ替え。特典は同じ。みなさんパネルを撮ったりと大盛況でした。戻ってきたらば壇上にイスとテーブルそのままであれ?と思っていたら第2部はトークからスタート。三木さんが収録を控えている都合だそうで。そう、25年2月24日は月曜日…振替休日だけどアフレコはそういうの関係ないと…開始前の三木さんナレーションは客とのコールレスポンス再びでサービス!客席の「はーい」に「ありがとう」を頂きました。サービス!

 これは1部もそうだったんですが、特定のいくつかのテーマについて話していくというよりゆるーっと始まって何となく「そういえば」で広がっていく流れでしたので、話の前後はご容赦ください。というか現場の話そのものでないこともかなり書いてるこれはレポなのか(今更)。いいんだ自分を貫けよ。

〇2部からご参加、わたなべひろし監督

 お名前を意識したのは初めてですが、調べたらカラマリ劇場版の監督だったんですね!?そ、そういうのは!!!言っといてくださいよ!!!これ書いてる今知ったというか気づいたというか!!!いやー年表(後述)に出てたと思うんですが、後ろの方の席だったのもあって…みえて…なかった…。ていうかパンフに書いてありますね!!!レポはまず記憶ベースで書こうと思ってたからパンフ隅から隅まで読んでなかったんです…!ってカラマリ見返したら浦崎Pも参加されとるやんけ!?企画で!!

 1部からご参加だったら乙女ゲーつながりのお話も聞けたのかなあ、ちょっと残念。せっかく同じオトメイト原作なんですしカラマリの感想とか…でも上映してない作品の話題になるのも観客フレンドリーではないですねコンセプト時代劇だったし…いや劇中劇の隊士戦隊は薄桜鬼意識してたの?どうなの?よし、次に期待です。自治体合同で同時上映しましょう

 薄桜鬼OVA上映会がカラマリ劇場版と同時上映で、23年6月におりゃーっと新宿ピカデリーに突撃したんです。全くノー予習で。現代的で都会的でお洒落な絵、冒頭市香ちゃんモノローグをバックにした新宿駅の惨状に「オファ~!!!」とテンションが上がりました。「なんかすごいことになってる~!!!」知った場所が、フィクションで(重要)ありえないシチュでありえない目にあってるのってなんかちょっと…えもいわれぬゾクゾクした興奮がありますね。新宿駅にはちょいちょいお世話になってるのあーっ山手線!湘南新宿ライン!中央線ー!!!バスタは生きてるんですかね(渋谷区)。捨和さんもいい男でした。最後のスッと銃をのける仕草、一切相手に視線をくれず自然体なところがいいですねえなんで原作におらへんの…????そして人間失格のOPがとにかくめちゃくちゃかっこいいのです。今も新宿行くときは聞いている。

 プロフィールはヤマサキ監督の高校の先輩(3年-1年)でアニメ研究会的な部活のつながり。わたなべ監督が3年の夏にささっと上京と就職を決めたのがヤマサキ監督も「なろう」ということだったと。そしてトリニティ・ブラッドの監督も同じ高校!しらんかったすごい、連鎖が凄い。小林さんが「それは専門学校とかじゃないんですよね」と入れるツッコミがベテランの仕草。好きですトリニティ・ブラッド。美しく面白く言葉回しが好きぃ。ワイはこういう…ちょっと俯瞰的な目線でとったような…しっかりした人達が頑張っている話が好きなんや。

 あとは、私は未履修ですが「ミンキーモモ」でご活躍されていたということで、三木さん(作画オタクと今回で知った)が嬉しそうでした。すっかりほぐれた空気で、所々で思い出話が挟まってましたね。三木さんが何かの作品の打ち上げ?旅行でバーのカウンターに入って中尾隆聖さんにバーテンダーをやった話とか(「あの人が来たら僕は下に下に行くしかない」と…これ2部の記憶だと思ってますが大丈夫ですかね。それにしても「今会場の皆さん全員「羨ましい!」って思ってますよ」と拾った小林さん。ずっとプロ…)

〇吉祥寺について

 一部のトーク内容も含みます。「吉祥寺をどう思うか」について皆さんのコメント。そうですね、武蔵野市開催と言うところに意味があるイベントですものねこれ…市長まで出てきたからね…。

 総じて皆さん「住みやすそう(住んでないけど)」「(飲む)お店がいっぱいある」が共通していました。駅前もそんな騒がしすぎず、便利でいい感じですね。グーグルアースで見ていても落ち着いた街並みで。ワイとしては公園好きなので井の頭公園があるのが大きい。ジブリ美術館行きたい。武蔵野市にはたくさんのアニメ制作会社があり、この季節は結構アニメーターの方々が花見をされているそう。自分はあまり縁がない街だったのですが、2012年、井の頭公園からリスが30匹逃げ出して捕まえたら38匹だったというニュースが好きです(最初2018年と思ってたのを直しました)。もっとゆっくり行きたいなあ。

 三木さんはこれに加えて「アフレコスタジオもある」という言葉。なるほど産業ってのは集まるんだなあ、と心の中の社会科に一つページが加わりました。あと「時々新宿から歩いて変化を感じたりしている」のにはシンプルに驚き。強い。

〇年表、そして中嶋敦子さん

 2部は上映前ということもあり、作品にはあまり触れずスタジオディーンの昔話と、一般的な制作に関するお話が中心でした。その補助としてお出しされたのが「年表」。皆さんがどれだけディーン作品に関わってきたかという一覧。ちなみにパンフにもトーク陣の手元にもなく、壇上の皆さんも話の内容を確認するには振り向いてスクリーンをみなきゃいけないという…三木さんの「こんなに出演者が後頭部見せるイベントないですよ!」に沸く会場。これが数多のイベントに出演されているベテラン…着眼点が、瞬発力が違う。

 年表ではわたなべ監督(30年)、ヤマサキ監督(薄桜鬼から)、三木さん(デビューしたすぐぐらいから。ヤミ帽の話題が出て俺はあらぶった)、浦崎P(ディーンの半数には関わっている)、そして登壇されていない(重要)中嶋敦子さん中嶋さんが一番分厚かった。

 あらためてキャリアの重みに圧倒されていたところ小林さんから「どういう経緯で薄桜鬼のキャラクターデザインは中嶋さんだったのか、どう思うか」と。すごい振りだな?

 浦崎Pは「原作の「怖くて格好いい」をアニメに落とし込める人」。たしかに端正で迫力があるもんなあ、中嶋さんの絵。浦崎Pはトークではやや控えめな印象を受けましたが、士魂蒼穹の原画ブック(Studio DEEN Production Art Note 008)だとけっこう愉快でテンションが高いコメントをくださってるのがほっこりポイントです。

 三木さんは「たくさんの物語を絵に込めている」。確かにその通り(画集ヘビー読者)。

 そして監督2人は「すごく信頼している」+「リテイクを出すのに緊張する」

…わたなべ監督はその前に「中嶋さんからの絵はノーチェックでオッケー」ともおっしゃったけど、この「リテイク」については声のトーンと姿勢がわりとガチだった。そう聞こえた。なお小林さんは「今日(客席に)中嶋さんいらっしゃらないですよね!?」と見事な守備を見せてくれました。

 フォロー?として、ヤマサキ監督曰く、「すごく考えて、こだわって描いている方なので。しっかり伝えれば納得してくれる」とのこと。

 実際画集を拝見してると、文章もすごいんですよね中嶋さん。一枚一枚にこういう意味があるからこういう構図にした、というコメントが付されていて。キャラクターデザインにも限られた線で、動かす前提でそれぞれの個性をどう見せるか工夫されていたりとか。絵だけでなく、読み物として味わっています。だから監督のこのコメントにはすごく、勝手ながら「なるほど…」となりました。だからさ~!薄桜鬼のキャラデザのコメントも知りたいなあ~!!!!!幼少雪村兄妹ちゃんの「双子なので顔同じ」「顔同じ、背丈同じ、服装も同じで帯の位置だけ違います」で生き延びてるんですよこっちは~!!!!(碧血録ファンブック)

 うる星やつら、めぞん一刻、らんまとディーンでアニメ化された作品はもちろんですが、犬夜叉でも映画4作目、紅蓮の蓬莱島で参加されているらしいのですよね。4作目はそれまでの3作よりそもそものキャラクターデザインがかわいい・すっきり系で好みなのですが、どちらのカットなんだろう。知りたい。今見たらわかるかな。シュヴァリエ(後述)19話ラストでのすさまじく美麗なデオン(リア)に「なんだかこの指とか布の感じとか中嶋さんの画集を思い出すな」と思っていたら中嶋さんが原画の2番目にクレジットされていた私の気持ちにふさわしい言葉はどこだろう。

〇制作について

 そんなふうにやっぱり皆さま「絵作り」にこだわりが凄く、これがアニメーターの方々なんだなあと思いました。上がってきた原画をチェックするのだから、自分も理解していないといけない。一番会場がざわついたのは「わたなべ監督が巫女装束(ガチ)を買って履いてみた」というところですね。さすがに履くのには勇気が必要だったということですが、でしょうね以外何も言えへん。そういえば桔梗様は巫女の袴でがっつり乗馬してるよなー、道着で袴をつけるとはまた違うよなー、と巫女に色々思いを馳せました。

 ヤマサキ監督も、居合を始めたのは薄桜鬼のためもあるということで、「わかっていないと、袴は実際はほぼスカートなのにズボンみたいに」「袴の帯/紐を一本ベルトみたいに」「袖の縫い目は洋装と違って着物は肩の下の方なのに」というのが本当にあー!ですね。ワイが理解できたのは「袴は紐がいっぱい」までだったけど(前の紐が後ろに行ったりとか)(袴の下に帯があるとか)(大小の差し方とか)そっかープロの方々でもやっぱり難しいんだ!よっしゃ!!!事実、碧血録で洋装になってからのほうが描ける方は多かったそうです。身近にないもん着物…。

 これは自分の主観なんですけど、薄桜鬼は千鶴ちゃんだからさらに難しいところがあるような気がしている。女物と男物で着方がかなりが違うので、資料が当てはまらない…実写時代劇とか見てると男性って意外と襟が開いてるんですよね…鎖骨が見えるぐらい。千鶴ちゃんにそれはさせられない…。男装のテンプレートを守りつつ千鶴ちゃんらしい体型で、勇ましさより可憐さ・柔らかさを出すのがすごいバランスだなと毎度!毎度思います。襟と肩!どうしたらいいのかいつだって迷子さ!!じゃあ洋装ならいけるのかったらそれも無理なのさ!!!

 ここで小林さんから浦崎Pに「資料集めを助けたりというそういうことはあるのか」とボールが。これについて「設定制作(設定進行だったかもしれない。すみません)」という役職があり、その方が諸々調べたり、資料を集めたりされるとご回答。パンフレットやムック本とかでインタビューにお応えされてる方々(背景、色彩設定)を支えているんですね。縁の下の力持ち、スムーズな進行を支える要。こういった積み重ねで統一感がある、リアリティがある世界が描かれていくのですね。こういう話もっとして

 ちなみに「シュヴァリエ」の設定制作の方が運営されるスタッフブログを読みふけっていたワイ、暗闇で滅茶苦茶にやつく。皆さん「シュヴァリエ アニメ」で検索してProduction I.G.様のページからご覧ください。フランス革命前夜、絶対王政華やかなりし18世紀中盤、最愛王ルイ15世治世下のフランス・ロシア・イギリスを舞台にした歴史伝奇ものです。ブログ自体はそんなネタバレなく軽妙な筆致が読んでいて楽しい!

「シュヴァリエ」のブログ曰く設定制作とは「作品内に出てくるキャラクター、建物、小物などの設定をデザイナーの方にお願いしたり、資料を集めたり(引用)」ということで、これが無ければ話が進まない。基礎インプットとしてフランス映画を早回しでチェックしたり、脚本では一言「花」とあるけどそれを掘り下げたり、ワインの描き方でひと騒動あったり(高級ワインで接待というシーン⇒地方ごとにボトルの形が違うから銘柄に合った絵を探さなければ⇒そもそもこういう場ではデカンタから注ぐものです⇒最初に言え)。あと「社内の他チームからエッフェル塔(1887年着工)の資料が欲しいと言われた」話ですが…BLOOD+ですか?(シュヴァリエ2006/8-2007/2、BLOOD+2005/10-2006/9)。シュヴァリエは当上映会で中嶋さんと並んでちらちら存在感を放つ古橋監督作品で制作スタジオのProduction I.G.様も武蔵野市在籍。つながるなあ(語彙)

〇スケジュールについて

 「逮捕しちゃうぞ」TV版が早々に崩壊した話をわたなべ監督から聞かせていただきました。もう時効だから。土曜日の夕方放送で火曜日アフレコ(その時点で絵は無しかろうじて何かしらの「素材」とランプ。わかんないけど相当ヤバいことは分かる。)⇒木曜日・金曜日に音を合わせる・色を付ける。どうしても合わない時はキャラクターのない背景(警察署のカット)だったりして間を持たせる。お、おう…。ここは聞き手になっていた三木さんの「それは絵が…」という声が引きつってた。とにかく昔は徹夜上等というか、ブラックだったのは否めない。今はスケジュールも余裕をもって組む流れになっているのでそんなことはない。そして1年2年先というような、発表できない段階のものが沢山あると。こうして話を聞くと、あらためてとんでもない仕事量なんですね…アニメ制作…。Aセルって何…?

 という和やかな空気で1時間ほど。三木さんはこちらで終了ということでご挨拶。もっと聞いていないな、と思いつつ次の作品たちも見たことがない話ばかりだったので、弾んだ気持ちのまま暗転。じっくり作品だけに集中できる機会、すばらしい。

【地獄少女 20話】

 地獄少女にもあったんだ…ギャグ回…ギャグ…回…?情けないけヘタレ見栄っ張りでもいざという瞬間で漢を見せる中年エスパーわたなべ、そこに三木さんのたっかいはっやい喋りがすごい。動きながら出してる声の揺れが凄い。やっぱり声の幅がすごい。後ろでずっと喋ってるよ、なんちゅー豪華さだ。微妙に笑いどころが分からないというかなんというか、押し切られました。負けたよ。大画面でよかった…結局あの男の子なんだったん…?と小首をかしげながら迎えるラスト。

 ギャグ回ベースで考えるのもあれだけど、なんやかんや地獄もまあ…そんなきつくないんじゃないですかね。帰ってこれることもあるらしいし…これまで地獄行きを選んだ人たちも何とかなるんじゃないかなと思いました。何とかなってほしいな。ほーこ様ボイスの子もいるし(地獄少女二籠)。サラッと聞こえてきた他ゲストもかるーくチャラついた勝平さんだったり、有能だけどギャグ回らしくネジが外れてる色っぽい女性プロデューサー?が折笠愛さんだったり、いや豪華やな(2回目)!!

 絵的には、部屋の中をスーパーボールの如く景気よくバンバンされている(本当にそうとしか言いようがない)あいちゃんに謎の既視感(この正体は次のヘタリアで確信しました)。ゴスロリあいちゃん可愛いです…白黒赤が美しい。徹底的に和テイストな子と思ってましたがこういうサービスもあったのですね。いやかわいい。フリルは正義。

 上映会の中ではこの地獄少女が取り扱う時代的には一番新しいのですが、見る側に自分の記憶がある分、かえってノスタルジーをかきたてられます。昔はこういう超能力とかオカルトに振った番組結構あったよなあ。佐野史郎の特命リサーチ200Xとか、TRICKもか。モルダーあなた疲れてるのよ。90年代後半~2000年代初期ぐらいですか。テレビ局内の描写とかも、自分は分からないのですが知識がある人は「ああ!」と思うところがあるのでしょうね。

 あとはやっぱりトークであんなに面白かった「わたなべ ひろし」の名前が蝋燭にドーン!ひらがなでドーン!!!この脱力感、こりゃトーク⇒上映じゃないと面白さが8割減ります。たぶんカラマリで新宿駅がズタボロになっていた図に湧き上がるおかしさと同種。さらにアフタートークで「地獄少女では原案として基本的にすべての話に関わってるが、この回は他作品の監督をしていて知らない間に作られた」「自分なら古い電車(機関車)?を浮かせる」という…こういうスタッフ間の遊びというのは気づいていないだけで結構あるっぽいですね。

【ヘタリア The beautiful world 12,13,14,20話】

 web発コンテンツ。国の擬人化。すごい流行ってました。あらためてすっっごいムーブメントだったなあ…。アニメは見たことなかったですが、綺麗ですね!髪の焼きこみ、キラキラ感。金髪キャラの美しいことよ。そして背景も!!特に(多分)迎賓館のキラッキラ感!人物が落ち着いた配色の軍服なのをかえって引き立てる、いやいや眩しい。ここでの日本さんのお迎えの挨拶がまあ丁寧で長ったらしいのですがひたすら耳に心地よい、滑らかで柔らかな敬語。あー好きだなあこういう言い回し、視聴者という安全な立場で見るかしこまった空気、流れるように美しい作法からしか得られない栄養があるなあ~!!!これが優雅さか~!!!!国別歩く速度ランキングとかあるんだ。東京の人みんな歩くの速いけどどうやって測ったんだろう。

 他の作品を例にとるのもどうかなと思いましたが、この繊細な美しさから放たれるシュールギャグに「ゆっくり目のギャグマンガ日和」だと思いました。新シーズンおめでとうございます。風呂の窓枠とんとんしてるところとシーランド君の絶望がなんかすごい…勢いで理不尽を畳みかけていくところがギャグマンガ日和だった。そしてここで思い至ったのです。さっきの地獄少女、あいちゃん部屋の中バンバン(言い方)に感じた既視感が5つ子(6つ子だったかもしれない)取材回と飛鳥文化アタックだったと…そういうノウハウが蓄積されてるんだろうか、スタジオディーン様。御伽草子もギャグマンガ日和風味になっていた可能性があるのだろうか。ハリスインパクトが好きです。自爆スイッチとか。誤爆スイッチとか。

 いろいろと考えざるを得ない今日この頃、まさかこんなことになるなんてヘタリア大流行の時は思いもしなかったです。ギリギリのところで安全な前提で、みんな本音でわっちゃわっちゃしている図というのはいいものですね本当に…本当に…。いやもう本当に…。

【逮捕しちゃうぞ OVA1話】

 画集で見た!画集で見たー!た、確かに体型がボンキュッボンの…らんま体型…ですね…。夏実さんは想像した通り元気いっぱいで、美幸さんはお淑やかでそれなりにしたたか。うーむ画集で受けた通りの印象そのまんまのキャラ。一切のブレがない。すごい。

 話はすごいパワフル。冒頭夏実さんの凄まじいドライブテクと美幸さんの怒涛の違反点数計算に笑いました。遅刻の経緯をまくしたてる夏実さんの軽快な喋りといい、ワイはこういう畳みかけに弱い。あ、バイクは夏実さんで車は美幸さんなんだ。運転は全部夏実さんかと思ってました。凸凹コンビの結成がきまったもののどうにも性格が噛み合わない。気付いたらどうなるんだ!二人はどうなってしまうんだ!とぐいぐい前のめりに。こういうバディ結成エピソードって、なんとなく真面目系(ここでは美幸さん)がいい顔をしない中、破天荒系に絆されていくというのがセオリーかなと思ってましたが、美幸さんのほうがぐいぐいでしたね。最初から好意全開かつわりといい性格してるのを見せつけてきて、夏実さんのほうが認識を改めていく…というのが新鮮。誰も傷つけない(道中のあれやこれやはおいておく)ひと騒動の中、最後はお台場で二人仲良くこれからのコンビに向けたコイントス…おいおい美幸さん「一緒に住みましょう」てそこまで積極的だったのアナタ!?それは意外だよ。EDは二人のキャラソン。かわいい!

 夏実さんの玉川さんを意識したのは1でも触れたシムーンのオナシア様で、威厳と儚さと両方を感じさせるたたずまい。他元気な妙齢の女性としてtrueというドラマCDも出ておられますがあそこでも親しみやすさと、しかし真相が明かされたときに浮かない凄みのようなものとがあり…骨太な作品です。ちなみに白鳥さんとほーこ様という激重お二人が主演です。クロスアンジュのジャスミンも曲者おばちゃんでいいですねえ、こういうキャリアを積まれてたんだ…美幸さんは平松さん…えっBTだったの(.hack//SIGN)!あの擦れに擦れつつ純な所も残ってるおねー様!!十二国記の清秀もだったの!?はあ…幅が…すごい…。

 絵作りは、とにかく車へのこだわりが凄い。エンジンをがばーっと見せられた。うん、ようわからんが熱意は伝わった!すごい改造をしているのが分かった!!行け!アクセル踏めー!!アドゥレセンス黙示録のアンシーもそうだけど、マニュアル車操作ってかっこいいよね!!!あっワイはAT限定の民です!!!!94年制作ということで、当時の東京(墨田区~江東区?)はこんな感じだったのかな。開かずの踏切とか、道路や地下鉄の開発がどんどこと進んでる描写とか。こういう「理屈は理解はしなくていいからついてこい」な熱量にあてられるのは気持ちがいいものですね。パンフレットでの「アナログ作画の極致」に思わず頷く。

 なお監督はOVA版なので、登壇されていない古橋監督だった頃。音楽は大谷幸先生…薄桜鬼TV版の方じゃん!?なんと…つながる…かさなる…。

【めぞん一刻 96話】

 上映会のアンカー。言わずと知れた大御所。力が凄い。はあ…(溜息)。

 不用品を庭先で燃やしたり、保父という呼び方だったり、あらためて「ああ、時代だな~」というところを強く感じました。調べたら法律でこういう家庭での焼却が禁止されたのは平成13年からだったんですね。もうぱっと平成で言われても分らんけど。そういうギャップはありつつ、しかしそんなのは些末なことです。やっぱり感動が凄い。間がほんとうにあの、ワイド版の最終巻がアニメになっていました。前半一刻館の住人達の日常。四谷さんマジ四谷さん。好きだよ四谷さん。そして遺品のネクタイに顔をうずめる響子さん…見ているほうが苦しくなります。ここからの展開知ってるのに、ここからの二人のどこか緊張感をはらんだ空気にはドキドキしましたし、だからこそ「あなたもひっくるめて響子さんをもらいます」の五代君の自然体な姿勢には震えました。ああ二人はとうとうたどり着いたんだ…。

 そしてゆっくりていねいに描かれる結婚式。私がめぞん一刻通して一番好きなのは千草のお母さんの「ほら、白粉が流れちゃうでしょ」と「母」を貫く姿勢です。心配の裏返しでついきつくなっちゃうお母さんがここでシャンと優しい、本来の心のままにふるまってる…思い描いていた通りの動きだったので、涙が出ました。響子さん…幸せになるんだよ…!!!千草のお父さんも音無のお義父さまも本当に…よかったね…見届けられて…。

式場のご案内、原作では「五代 千草 ご両家」の隣に「佐藤 鈴木」が端だったのですが、「古橋(めぞん一刻では原画だったそうです) 阿部(多分この字)が一番端に…遊んどる!スタッフ陣遊んどる!この上映会ほんと登壇してない人も存在感凄いな!シュヴァリエとかワイが勝手に繋げてるだけだけど!ええいもうこの際なので言わせてくださいるろうに剣心追憶編星霜編、GetBackersも!!!好きです!!!!

 茶々丸での二次会も懐かしく温かい空気で「あ、響子さんドレスじゃなかったよね、この時代の女性のかしこまった服って確かにこんな感じだね、ジャケットがごっついめ。しかしほんと三鷹さんいい男になったなあ。九条さん(旧姓)お淑やかながら芯が強くてちょっと天然で好きなんだよなあ「ゆっくり幸せになりましょう」は本当に名シーンだ」と視聴者も完全に思い出振り返り・参加モード。会場のそこここで聞こえるすすり泣き。そしてエピローグ、登場人物たちのその後(こずえちゃんの柔らかな笑顔が好き)と、春香ちゃんの誕生。なんて…温かい…EDの髪の艶やかさすごい…えっ音楽川井憲次先生だったんですか!?最後の最後までびっくりさせてくれるよ!!そしてキャストにはTARAKOさんがクレジットされていました。ああこれぐらいからご活躍されていたんだ、と新しく知ることができて嬉しかったです。

【まとめ】

 めぞん一刻の後はちょっと慌ただしく、わたなべ監督、ヤマサキ監督、浦崎P、小林さんのご挨拶。結構上映が長かったな…。裏で「この時代のこの技術、アナログでこうやっていたのが凄い」と盛り上がっていたそうです。本当に全部手描き、想像もつかない…。そうよ私はデジタルで直さないと生きていけないへっぽこの民…。他は「逮捕しちゃうぞ」にわたなべ監督が「こちら(OVA)は古橋監督です」とご自分から触れられてたのが、なんかちょっとはにかんだような口調だったのがほっこりしたり、「三木さん1部であんなにかっこよかったのに幅が凄いですよね」にうんうんとなったり、終始優しい空気でした。ありがたい。

 開催日(2月24日)、吉祥寺は晴れてはいるけど風が強くて真面目に冷えまして、めぞん一刻最終回の暖かな桜満開の季節でしめくくり、というのはいいですね。上映会トップバッターは「桜」を作品タイトルとサブタイトルにかかげながら逆に春の気配なんて微塵もしない吹雪の中、仙台からさらに北へ出港していったという点とも対応しているようで。もちろん結果的なものなんですが、だからこそ粋ではないですか。だって薄桜鬼もその先の箱館で、満開の桜で締めくくるんですから。さて(U-NEXTに移る音)

 こういう形で沢山の作品に集中して触れられる機会をいただいて、いろんな積み重ねに思いを馳せて、このレポート(脱線多すぎてもうレポと呼んでいいのかわかんないけど)を描いている時間も含めてとても贅沢で貴重な体験でした。

運営の皆様本当に本当にありがとうございます!!!アンケートは感謝の思いをちからいっぱい込めて送信しましたぜひまた開催してください!!!