犬夜叉サントラ(2005年音楽撰集)4

一つのページでほのぼのギャグとシリアスの温度差が凄いことになった。これが令和か。令和の秋か(現在 10月 そして夏日)

10.ノミのじじい 冥加

 ぴよんぴよん…な音。ノミを楽器で表現するとこうなるのか…と唸らされました。というか「じじい」が肩書になるのか。
 冥加じいって思い返せば意外と出番は少なくて、なのに存在感が凄いですよね。いつでもどこでも現れても不思議ではなく、緒方さんボイスの安心感もすごい。
 この曲も穏やかでコミカル、気づいたら始まってて自然と耳を傾けてしまう、そんな曲です。

〇97話 帰ってこない雲母 3:03
珊瑚「雲母は黙ってどこかへ行ったりしないよ」

 この回の終始沈んで自信を無くしてぼんやり気味、「ネコチャンを案じる声」がたまらない。珊瑚ちゃんは雲母が大好き一心同体。
 一行の描写的にはちょっとライン越えてないか!?んん!?そんなことせんやろ!?となる自分を否定できませんが、まあトンチキオリジナルギャグ回も2000年代初期だからこそ。これもまた時代の子だと今は思います(大きく出た)。
 とにかく雲母は可愛いし、この時の仲間たちの気の置けない雰囲気が何とも好きで…裏に冥加じいの動きもあったことだし、選ばせていただきました。
 ところで珊瑚ちゃんは寝返りを打って雲母を潰したことがあるそうですがどうやったら見れますか?

11.おすわり 前半


 めっちゃ使用頻度高いです。ほのぼのギャグシーン御用達。現代だろうが戦国だろうがなんでもござれ。「たぶんここで使ってたな…」となったらだいたいその通り。いろんな楽器たちで輪唱してるような、同じ旋律が繰り返し繰り返しで、気が抜けちゃいますね。そして思わずクスっとなる。
 ぽこぽこ入れ替わってひそひそ話…な感じです。ボケとツッコミのバランスを引き立てる良曲。

〇9話 七宝登場! 雷獣兄弟 飛天満天!! 1:13
かごめ「そ、良かったわね」

Q:戦場跡でお昼ごはんです。何を食べますか。
A:カップ麺(スーパーみそ)。
 いやー犬夜叉、めっちゃおいしそうに食べますね、可愛い。人間換算15歳食べ盛り。そして「もう!」とプリプリ岩に勢いよく座るかごめも可愛い。
 ケンカップルにもまだまだ満たない二人ですが、何だかんだと世話焼きなかごめ。やっぱりしっかり者のお姉ちゃんですね。強い。

11.おすわり 後半

 同じく高頻度ほのぼの曲。前半より低い楽器が多くて、ちょっとダウナーなイメージです。出だしから、のそ~っと草むらから顔を出すような、ちょっと決まり悪さがあって、その間に何ともクスッとしてしまう。
 まあ、しょうがないかな…そういうこともあるかな…と呆れて笑ってしまうような、そんな温かい眼差しを感じます。

〇56話 霧の奥に美女の誘惑 21:43
犬夜叉「やっぱかごめの勘違いだろ?な?な?」

この「な?な?」の微妙に上ずって畳みかけていく声が好きです。心底不思議がっている。でもこんな犬夜叉が「お前が死んだら珊瑚はどうなる」と言うのか、犬夜叉も弥勒も珊瑚も色々…本当に色々あったな…と感慨深くて。
 バレバレ片…片…だと思ってる…片想い乙女珊瑚ちゃん。鉄砕牙の重量問題が解決した20巻あたりの、みんなでわちゃわちゃしてる空気がとても好きです。この時期の隙間を埋めようとされていた、ミロサニスト様達のサイトをひたすら巡礼していたあの頃。ここから二人の関係に決着がつくどころかさらに無限の可能性が花開くとは…。

12.悲運の巫女 桔梗

 ひたすら悲しい旋律ですが、ほぼソロのようなメイン楽器の二胡(たぶん)がとてもやわらかく、豊かに響いてます。残響が良い。弦楽器って本当に素敵ですね。桔梗の溢れ出る感情、気高さも恋心も怒りも憎しみも含めて、蘇った死人だからこそ知ることができた気持ちを全て包み込んでいる音だと思います。

〇22話 悪しき微笑 さまよう桔梗の魂 15:50
桔梗「さよなら…ごめんね」

 いやタイトル「悪しき」はちょっと言いすぎではと思いつつ、いやこの回で桔梗やったことは悪でしかないもんなあと。ぐぬう。この時期の桔梗ホント何も事情分かってなかったんすよね。そりゃ治まるわけもない。
 穏やかに生きたい気持ちとプライドと怒りを持て余してる桔梗。この後特に言及されることはありませんが、彼女が人間として越えてはいけない一線を越えちゃったのはここ晴海殺しだと思います。高潔で徳高く法力にも恵まれた聖職者(死に臨んでも桔梗を哀れんだのですから本物です)、殺されるいわれなんてなかったのは明らかですが、そうでなくても「怒りに任せて人を殺めてしまった」と桔梗が我が身を振り返らないはずがない。
 だからこそ彼女はこの後人の営みの中で暮らすことを完全に諦め、死に近いところにあり続ける道を選んだのではないでしょうか。もっと彼が鈍ければ。せめて殺さずに済んだなら。本当に運がないシーンだと思いました。

13.哀歌


 犬夜叉のテーマのアレンジ。前半メインの笛が切ないのですが、バックでずっと流れている琴が淡白というか…淡々としていて優しい響きです。
58秒から少し曲調が変わって、どこかゆったりとした進行になるのと合わさって、静かに感情を受け入れてる時の曲…という印象です。

〇見つけられませんでした(敗北宣言)。
 夢心と弥勒の酒盛りとか、かごめをあえて井戸の向こうに帰す犬夜叉とか、そのあたりで使われてる曲に近いです。サントラではポロンポロンと入る琴が特徴なんですが、それがない…!
 静かで悲しい…でも画面は明るい、そんなシーンに似合います。