(この回はちょっと前置きさせて下さい)
映画冒頭でレギュラーキャストがクレジットされるじゃないですか。そこで犬夜叉・かごめと来て弥勒・珊瑚・七宝と一緒に来るのがすごく好きなんです。辻谷さんはブログ、無印のころは個人HPを運営されてましたが、そこでの裏話が本当に楽しくて楽しくて。完結編に入ってからはとにかく切羽詰まっててボケる余地がなく、「完結編の弥勒は珊瑚に一途ですね(ほーこ様)」「今は尻触ってる余裕はないでしょう(辻谷さん)」とやりとりされたという文章は何度思い出しても私を幸せにしてくれます。くーさんもこのHPで語られる印象が強かったです。池袋のオケコンで本当に可愛くて七宝ちゃんで、オケコンまたやってくれないですかね。で何を前置きしたかったかというと、このページに七宝・弥勒・珊瑚のテーマを入れたかったんです。
7.コギツネ妖怪 七宝
リコーダーがメインなので、とても身近で安心します。いつもそばにいる七宝にぴったりです。風景としては穏やかな青空でしょうか。
とにかく可愛さが曲からあふれてる。あまりはしゃいだ印象はないのが、時々ズバッと痛いことも言う七宝らしい。ずっと聞いていたくなる曲です。
〇91話 怪しい祈祷師と黒い雲母 21:23
七宝「そんなことないわい!」
まさかの雲母の色違い登場。可愛さの暴力、小さき生き物祭り。七宝が誰かのため全力で頑張り、皆で助けて問題解決という王道で、ほっとするアニオリです。
いつか狐の大妖怪になった姿も見たいですが、賢くて一生懸命で自分のことにはちょっと強がりな、まだまだ幼いくーさんボイスの彼がやっぱり愛しい。
8.不良法師 弥勒
熱いお茶が欲しくなる、何とも穏やかな曲です。命荒れ狂う戦国の世でこのテンポをキープできるのがすごい。
ファファッ…と気が抜けるような音も入るし、かと思えばリン…と鈴が神聖なオーラを出すので、この人いったい何なんだろうと謎は深まるばかり。つかみどころがなく、ふざけてるようで、でも聖職者らしい包容力も兼ね備えた、「不良」「法師」の曲ですね。
〇88話 猿神さまの三精霊 13:58
弥勒「いや、今宵はここに泊めていただこうと」
この悪びれない感じに毒気を抜かれます。弥勒のお祓いはちょっとお高いですが法力は確か、割高ではないギリギリを攻める男。
戦闘ではなくても、旅の中での役割(財政)をこなす姿は楽しそうで、リラックスしてていいですね。幼いころから誰ともつるまず(ハチは特別枠)旅から旅へ、だった彼にとって「仲間の中でポジションをこなす」というのはそれだけで幸せを感じられたのではないでしょうか。
9.退治屋 珊瑚 前半
犬夜叉ではかなりレアなピアノ曲。ピアノってなんて綺麗なんだろうというのをしみじみ実感します。
ぽつりと呟くような、高く可憐な主旋律。それを柔らかく包み込む副旋律は珊瑚の落ち着いた低音ボイスを思わせるこのバランスよ。
基本的に悲しみを堪える珊瑚の心…という印象ですが、1:35からすっと音が上向きになります。その真っすぐさに、聴き手も背筋が伸びる想いです。
〇82話 現代と戦国のはざま 9:18
珊瑚「うん」
琥珀を案じる珊瑚、そんな彼女を励ましに(口説きに)来た弥勒…に警戒気味な珊瑚。
ぎこちない。壁を感じる。珊瑚は勿論弥勒も、互いに距離を測りかねてるのが丸わかり。人一人分の間隔、硬い声、そんな揺れる心に寄り添う曲は柔らかく、美しいです。
ファン的にはすっかり夫婦となって久しいこの二人ですが、お互いにいっぱいいっぱいで、ああこんな時期もあったなあと目頭が熱くなります。
9.退治屋 珊瑚 後半
メインの旋律は前半と同じく切ないですが、楽器たちの主張が強くテンポも速く重さは感じません。特にジャンベ。そうかお前ジャンベっていうのか(この曲で知った)。「異国」といつも思います。なんて明るく弾けるような響きだろう。
個々の音が強くても統一感はしっかりなのが、勇ましさや弱さ、優しさ、包容力と物語の中でとても多くの面を見せてくれた珊瑚らしい。軽やかに、激しく踊るような、力強い生命溢れる曲です。
〇103話 よみがえった七人隊 9:06
琥珀「でも…誰…?」
あの頃分割クールという概念はなく、「原作回か」「丸ごとアニオリか」の2択で、原作回にアニオリを盛ったり解釈を加えるというのはあんまなかった気がします…が七人隊編に入ってから、まさかの姉弟アニオリ挿入。ありがとうありがとう。この姉が進めば弟は退く、お互いに慕わしいのに埋まらない距離があまりに遠い。なんでこんなひどいことを。
悲しい、ままならない、どうすればいいのか…互いに重い心情に占められたシーンですが、それとは全く対照的な、華やかな曲を流すのが凄い。背景となる森の明るさも手伝って、切ないのにとても鮮やかな光景となってます。この姉弟には優しい日差しが似合うのですよ。
(おまけ)書きながら思い出しましたが、七人隊編は大兄貴のバックボーンを湿っぽいテイストで調理したり銀骨が盛りに盛られたり煉骨がハジけたりと、それまでとはちょっと違うアプローチでしたね。銀骨は偉大なるロボアニメブランドを背負った制作会社ならではのこだわりでしょうか。何より蛇骨をなんとかお茶の間に放送しようとした努力を思い涙を禁じえません。